現代の自宅葬とは?メリットや魅力を解説

葬儀と聞けば、セレモニー会館などで行う葬儀を思い浮かべる人が大半ではないでしょうか。
しかし、ひと昔前は自宅で行う「自宅葬」が主流でした。
自宅葬は時代と共に減少しましたが、近年また注目されるようになりました。
葬儀のあり方や価値観の多様化、そして家族だけでゆっくりと故人を見送りたい、という思いの広がりが理由として挙げられます。
「最近、自宅葬を耳にするようになったけど、具体的にどんな葬儀なの?」「自宅葬の良さはどんなところ?」と思う方もいるでしょう。
この記事では、自宅葬のメリットや魅力をご紹介します。
終活中の人や、自宅葬に興味がある人は、ぜひ参考にしてみてください。
この記事で分かること
- 葬儀の小規模化により、自宅葬の需要が近年増えてきている
- 自宅葬のメリット・魅力
- 自宅葬は葬儀社に依頼できる
自宅葬とは

自宅葬とは、その名のとおり自宅で行う葬儀のことです。
昔は自宅葬が主流でしたが、現在はセレモニー会館で執り行う方が大半になりました。
その背景には、日本の家屋や、近所付き合いの変化があります。
ひと昔前の家屋は平屋で大きく、自宅葬がしやすい間取りでした。さらに、近所付き合いも密だったので、不幸ごとがあると地域の人たちが協力して、葬儀の準備を行っていました。
それが今では、マンションやアパートなどに住む人も増え、自宅葬を行うには十分な広さを確保することが難しくなっています。また、近所付き合いも希薄になったことで、自宅葬の習慣がなくなっていきました。
再び注目を集めるようになった自宅葬
自宅葬の習慣が減った現代ですが、近年また注目を集めるようになりました。
それは、葬儀の小規模化が要因にあります。
友人や仕事関連の人たちなど、大勢の人が集まる形式ではなく、家族のみの少人数で行う「家族葬」が珍しくなくなってきました。
家族のみなので、格式ばったものは避けたり、準備物も最低限にしたりする傾向があり、セレモニー会館ではなく、自宅での葬儀を選択するようになったと考えられます。
自宅葬のメリット

前章では、自宅葬の需要拡大について、葬儀の規模の変化によるものと解説しました。しかし、自宅葬ならではの魅力があるからこそ、あえて選択している人もいます。
自宅葬の5つのメリットをご紹介します。
- 慣れ親しんだ自宅で過ごせる
- 時間を気にせず、ゆっくりとお別れができる
- 自由で柔軟な葬儀が進行できる
- 会場費が不要なので、経済的な負担が少ない
- 気心の知れた人だけでお葬式を進められる
1.慣れ親しんだ自宅で過ごせる
自宅葬の最大の良さは、慣れ親しんだ自宅で過ごせることです。
たとえば、生前の趣味のものを並べたり、故人が手入れをした庭を眺めながら葬儀をしたり、長い時間を過ごした家で、思い出と共に最後の時間を過ごせます。
中には長期の入院となり、自宅に帰りたくても帰れなかった、という故人もいるでしょう。「自宅に帰りたい」という故人の願いが叶えられるのも、自宅葬ならではです。
また、遺族にとっても慣れている場所なので、気を遣うことなく、故人とのお別れをリラックスした状態でできることも、メリットといえるでしょう。
2.時間を気にせず、ゆっくりとお別れができる
セレモニー会館での葬儀の場合、滞在する時間が限られるので、葬儀の段取りは時間厳守しなければなりません。
しかし、自宅葬なら、時間を気にせずに過ごすことができます。
故人とのお別れに心置きなく時間を使えることは、遺族にとって心の整理にもつながるはずです。
3.自由で柔軟な葬儀が進行できる
葬儀には、決まった礼儀作法があります。それに準じた形式をとらないと、周囲の人に非常識だと思われかねません。
しかし、自宅葬であれば、喪主が柔軟に進行を決めることが可能です。
たとえば、会食を故人が好きだったものを手作りにしたり、礼服ではなく略式喪服・普段着にしたり、家族の希望するお見送りの形をとれます。
参列者も家族が中心のため、他人の目を気にしなくていいので、緊張せずに穏やかな気持ちで葬儀を執り行うことができるでしょう。
4.会場費が不要なので、経済的な負担が少ない
自宅葬は自宅が会場となるので、セレモニー会館での葬儀のような会場費が不要です。
会場の使用料がない分、セレモニー会館での葬儀と比べ、大きなコストダウンにつながります。
5.気心の知れた人だけで葬儀を進められる
セレモニー会館で行う一般葬の場合、規模によって弔問客が多い場合があります。
一般葬とは
参列者を限定せず、一般の方に参列していただくスタイルの葬儀。
故人の親族や知人、仕事の関係者、近所の方など、幅広く生前に関わった人が参列することができます。
人数が多いほど、遺族はさまざまな人に気を配る必要があるため、負担も大きくなるもの。また葬儀に家族を連れてくる人も多く、面識のない人が参列する可能性もあります。
一方、自宅葬なら、家族や近い親戚など故人の身近な人たちだけで執り行うことができます。
一般葬に比べて接待が最小限となり、遺族もゆっくりと故人とのお別れの時間を過ごせます。
自宅葬は葬儀社に依頼して負担軽減

昔の葬儀は、家族や親族、そして近隣住民の協力のもと、準備や進行を行っていました。
しかし、現代は一般葬だけではなく、自宅葬も葬儀会社が準備・進行を行うケースがほとんどです。
一般葬に比べると、自宅葬は準備物を減らしたり、略式のものにしやすかったりしますが、準備や葬儀の進行を不足なく執り行うのは、突然の家族とのお別れの後、難しいことでしょう。
葬儀会社に依頼すれば、葬儀のプロフェッショナルが、煩雑な手続きから準備・後片付けなどサポートしてくれるので、心身共に負担を減らすことができます。
ゆとりができることで、より一層故人とのお別れの時間に、しっかりと向き合うことができるでしょう。
~おうちにかえろう~大切な家族だからこそ、帰りたい場所でお別れを
最後の時間をどのように過ごし、そして遺族は故人をどのように見送るか、自由に考えることができるのが、自宅葬の大きな魅力です。
現代では、葬儀会社が自宅葬を取り扱うことが増え、遺族の負担も軽減されるようになりました。
自宅葬儀社さとでは、お一人おひとりのご状況・ご希望をお伺いし、形にするお手伝いをしております。
故人さまとご家族のお別れの時間を、慣れ親しんだご自宅で、ゆっくりと過ごされませんか?
自宅葬儀社さとでは、事前相談会を開催しております。
ご家族との思い出や、ご希望のご葬儀の形など、いろいろなお話を聞かせてください。
ご自身やご家族が安心していただけるように、心をこめてお手伝いします。

